たぬきの性格の特徴!かかりやすい病気と好きな食べ物は?

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意外と身近に潜んでいる野生動物“たぬき”の特徴や生態、野生動物と接触する際の注意点、親とはぐれた赤ちゃんを見つけた時の対応など詳しくご紹介します!

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たぬきの特徴と生態

たぬきの特徴と生態

たぬきとは、イヌ科タヌキ属に属する哺乳類の一種です。昔から日本人にとても馴染みのある動物で、日本国内には2つの亜種が存在します。1種目はエゾタヌキという種で、主に北海道に生息しています。2種目はホンドタヌキという種で、本州、四国、九州、その周辺の島々に生息しています。

日本以外には中国や朝鮮半島、ロシア南東部に分布しており、現在では人為的な要因によってヨーロッパにも生息しているようです。

見た目がアライグマ(Raccoon)に似ていることから、英語ではラクーンドッグ(Raccoon Dog)と呼ばれています。たぬきは体重が3~6kgと、だいたい小型犬ほどの大きさですが、季節によって体重変動が激しい動物です。

寒い地域では冬眠する個体もいるため、木の実や果物などの栄養価の高いエサが豊富な秋ごろに体重は最大になります。全長は尻尾の長さも含めて成獣で70~80cmほどで、こちらは季節による骨格の変動はないため1年中変化はありません。

外見の特徴としては、丸みを帯びた耳と尻尾、そして目の周りや肩、足が黒いことです。毛色は薄いグレー、褐色、濃い灰色などで、毛は1本1本が少し縮れています。寿命は生活環境や日頃の食べ物、栄養状態にもよりますが、一般的に6~8年と言われています。

これといった特技はありませんが、何でもこなすマルチな才能を持ち、木登り、フェンス登り、泳ぎ、地面掘り、狭い所のすり抜け等をそつなくこなします。また、イヌ科に属していることもあり、歯列や足跡、嗅覚や聴覚が優れていることなど、イヌに似ている要素も多いようです。イヌ以上に似ている動物として、外来種のアライグマがいます。

アライグマは、本来日本に生息しておらず海外の動物だったにもかかわらず、人の手によって国内に輸入されて野生化してしまった外来種です。近年日本国内で目撃されており、国内独自の生態系バランスを崩したり民家に忍び込んだりする被害が多いため、外来生物法で特定外来生物に指定され、各地で対策が行われています。

たぬきとアライグマは大きさもほぼ同じなので一見見分けにくいですが、尻尾に大きな違いがあります。たぬきの尻尾にはシマがなく、アライグマの尻尾はたぬきよりもやや太くて長く、黒いシマ模様があります。



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たぬきと人の関わり

たぬきと人の関わり

たぬきは、日本の昔話や童話の“かちかち山”や“文福茶釜”に出てくる通り、国民にとって昔から大変馴染みのある野生動物の1種です。

野生動物であるにもかかわらずなぜ人に馴染みがあるのか、みなさん不思議に思いませんか?

それは、たぬきの生息環境が関係しているのです。たぬきは、都市郊外や里山、山の近辺など、ある程度人の手が加わった地域に生息します。

森林や手つかずの自然より、住みかとなる緑地が適度に存在する里地里山を好むため、人の目につくことも多く、たぬきの存在が1種の文化として人々の生活に取り入れられてきたのでしょう。その生息地は、地方だけでなく東京23区や名古屋市中心部にも数多く生息しています。このような土地に生息するのは、たぬきの食性に関係があります。

たぬきは、基本的には雑草や野菜、果実などの植物食を中心とし、チャンスがあれば動物性の昆虫やミミズ、魚、カニ、メズミ、モグラ、動物の死骸なども食べる雑食性の動物です。

その他にも、栄養価が高いために残飯や生ごみをあさって食べたり、栄養の質や効率を考えて人の管理している果実や畑のものを食べたりすることもあるので、食という生活環境を考えても人が住む環境は居心地がいいのかもしれません。

このように、お互いのために最適な環境で共存している!と思いきや、やはり問題点もあるようです。

まず1つ目は、農作物荒らしや不衛生な環境など人間側が受ける被害です。たぬきたちが、畑で育てていた農作物を掘り起こして食べたり、ゴミ置き場やコンポストを荒らして生ごみを散乱させたりする被害が各地で報告されています。農家の方の経済的悪影響や不衛生さによる悪臭など問題点も山積みです。

しかし、たぬきたちも、生息地が人間の手で奪われたり食べ物が少なかったりと彼らなりの事情があってこのような状況にあるため、柵を立てたり罠をかけたりするだけではなく、今後はさらに根本的な解決と住み分けの方法を考えていく必要があります。

ちなみに農作物の被害の中でも、イモや雑穀、工芸作物、マメ、ムギ、イネなどより、野菜や果樹の被害が大きく、特にスイカやミカン、ブドウ、イチゴ、ニンジンなどが狙われやすく、同じ作物でも甘い品種は被害にあいやすいようです。

イモや雑穀

やはり甘い食べ物は糖分や栄養価が高く、たぬきの好物なようです。次の2つ目の問題点は、交通事故や住みかの減少などたぬき側の被害です。人の暮らす社会は、昔と比べてあらゆるものが発達し、交通機関もその1つです。快適さや移動の速さ、効率の良さのために車が急速に発達したのと同時に、あらゆる場所に道路を作り、生活を便利にしてきたのです。

人の生活が便利になるにつれて、たぬきなどの野生動物たちは道路や工事が原因で快適なテリトリー(活動範囲)が脅かされ、

住みかを失ってゆくのです。それでも強く生きる動物たちは、道路をも恐れず横切ろうとするのです。このように道路上で野生動物が犠牲になることは“ロードキル”と呼ばれ、地方だけでなく都市部でも大きな問題になっています。

実際に2014年のNEXCO東日本が発表したデータによると、東日本管内の高速道路上では1年で約2万頭の動物たちが交通事故で犠牲になっており、内訳として鳥類や犬猫、シカ、イノシシを抑えて、ダントツ1位なにがたぬきなのです。

その割合はなんと43パーセントを占めているそうです。

NEXCO東日本

出典:NEXCO東日本

しかしこの結果も、地域は東日本に限定されており、場所も高速道路での死亡事故のみに限られているため、実際の事故件数はこの数倍にのぼっている事でしょう。事故にあった動物の大きさや周辺環境によっては、人がケガをしたり車や、歩行者を巻き込む事故に発展したり車に大きな被害を及ぼしたりする可能性もあります。

まして相手は野生動物なので、いつどこで飛び出してくるかを完全に予測するのは不可能です。

たぬきの性格や対応など

たぬきの赤ちゃんを見つけ時の注意点と対応

人の手が加わった環境に住むたぬきは、人の目につかない所に生息しているとはいえ、食べ物を探している最中や移動の最中に人間の前に姿を現すことがあります。温厚で協調性のある性格なので、見かけたくらいで襲ってくることはほとんどないでしょう。

ただし、繁殖期の2~4月やその後2か月の妊娠期間を経て子たぬきが生まれた春~夏にかけては、子孫を残すため、子どもを守るために神経質になっているたぬきもいる可能性がありますのでご注意ください。

そしてこの春~夏にかけてもう一つ注意してほしいのは赤ちゃんたぬきを見つけた時の対応です。この時期になると全国各地で“野生動物の赤ちゃんを保護した”、“親とはぐれた動物を見つけた”などの情報が市役所、保健所、動物病院、動物園などに寄せられます。

赤ちゃんたぬき

側溝に落ちてうずくまっていたり、草むらで震えていたりという状況を前にして、心優しい人が“かわいそうだから助けてあげたい”という一心で保護、あるいは救助要請の連絡をするのです。

実際に雨に濡れて衰弱している場合やケガをしている場合に家に連れて帰ってエサをあげたり保護したりする時は、各自治体への報告が必要です。これは、野生動物という存在は鳥獣保護法によって守られているためなのです。

しかし、現実問題として鳥獣保護の90パーセントは誘拐だと言われるほど、私たち人間が見たままの状況と実際の状況には違いがあるようです。側溝や草むらで赤ちゃんだけでうずくまっているという状況も、実は親たぬきがエサを取り入って一時的に傍にいないだけだったり、親が人の気配を察して姿を隠しているだけで実際は近くから見守っていたりするのです。

人が見てかわいそうと思う状況でも、それが野生動物の生活環境であり、たぬきの本当の姿なのです。

善意からの行動なので否定はしづらく、筆者自身も小学校からの帰り道にすずめの赤ちゃんを拾って帰ったことがあるため気持ちは痛いほどわかります。

しかし、この記事を読んで野生動物の本当の姿と生活を知ったみなさんには、優しさの1歩先にある本当の意味での“見守り”をしてもらえればと思います。

たぬきからのかかりやすい病気

たぬきからのかかりやすい病気

最後にもう1点、たぬきを見つけた際に注意してもらいたい重要な事があります。それは、たぬきから人やペットにうつる感染症のことです。

野生動物であるたぬきと人・ペットは、そもそも生活する環境が全く異なります。たぬきは、動物の死骸や生ごみを食べたり水たまりや田んぼの水を飲んだりしてもおなかを壊さず平然と暮らしています。

体にはダニやノミが付き、糞便中には人では見られない細菌がいます。それが彼らの暮らしなのです。現在の日本国内に限っては、たぬきから人へ感染する危篤症状をもたらす感染症の報告はありませんが、たぬきを含む野生動物を見つけても、基本的に触らないようにしましょう。

しかしこれは日本国内での話で、海外ではそうはいきません。動物から人へうつる感染症のうち“狂犬病”という恐ろしいものがあります。日本では1957年以降人でも動物でも国内での感染事例はなく終息していますが、世界では約5万人以上の人が狂犬病によって死亡しており、1度発症したら症状を抑制することはできず致死率100パーセントという大変恐ろしい感染症です。

主な感染は野良イヌやネコなどからですが、海外ではタヌキやアナグマ、イタチ、コウモリ、サルの狂犬病も報告されており、人を含むすべての哺乳類に暗線する恐れがあります。

狂犬病に感染した動物に噛まれた場合、その傷口から、動物の唾液に含まれていた狂犬病ウイルスが侵入し、1~2か月の潜伏期間を経た後発症します。症状は微熱や頭痛などの軽い体調不良から始まり、錯覚や幻覚、攻撃性、恐水発作などが起こり、最終的には昏睡状態から呼吸停止に陥り、死亡します。

噛まれた後に注射をして発症を食い止める方法もありますが、その注射ができる病院が必ず近くにあるとは限りませんし、噛まれたのが週末だったら病院が閉まっていることもあるかもしれません。

実際に海外へ渡航する際、特に長期に渡る旅行や出張、留学、ワーキングホリデー、海外勤務、現地駐在をする場合は、出国前の準備として狂犬病の予防注射をしてから出国することを強くお勧めします。国や摂取するワクチンによって基準が異なりますが、摂取回数は既定の間隔をあけて約3回に分けて1本ずつ、抗体価持続期間は1年~5年、ワクチン代は1本6000~15000円ほどです。

健康保険の適応はないのですべて自費負担になってしまいますが、この世に1つしかない大切な自分の命ですのでぜひ接種してください。

狂犬病意外に、たぬきとの関わりの中でもう1つ注意してもらいたい事は、ペットの行動です。特に同じイヌ科に属する犬とたぬきは同じ感染症にかかる可能性があるため、野生動物の糞や死体を嗅がせたり、接触させたりしないように気を付けましょう。

共通感染症には、ウイルス感染によるイヌジステンパーやセンコウヒゼンダニの寄生によるカイセン症などがあります。

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